ちび太とゴリさん。
「嘘…でしょ…?」
「マジ。本気と書いてマジ」
「女子だよね?」
「これでも女子です」
「なら、甘い物…」
「好きじゃない」
ちび太は分かり易いぐらい、落ち込んで見せた。
「もう俺はネットを信じない。ネットを信じた俺がバカだったんだ。ゴリさんが普通の女子と180°違うなんて知っていたのに。あぁ、俺って本当情けない」
それはもう、この世の終わりを見たかの様に。
さっきまでは少し男っぽかったのに。
やっぱりコイツは、弱々しいちび太だ。
「ま、まぁ…久しぶりにケーキ食べたいかなー」
私の為にしてくれたのに、余りにも報われなさすぎてヤツに合わせてやる事にした。