あの日の桜を胸に
「その1名とは誰のことだ」



そういうと女はお淑やかに笑った


「お気づきなのに聞くんですね。後ろで顔を顰めておられる女嫌い君の事ですよ」



なんで



「俺達の方向いてないのによく疾風が顔を顰めていることがわかったね」



「そうですかね?たまたまですよ」



たまたまなわけない



でも今はそれどころじゃなく

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