あの日の桜を胸に
隠れ女嫌いがハンバーグでチャラ男がグラタン、女嫌いとお姫様がオムライス、腹黒優男がカレーで総長がシチューね



「わかりました。1時間ほど待ってもらえますか?」



「…え?この量一時間で出来るの?」


お姫様がびっくりしたように聞いてきた


「出来ますよ。そろそろ千夜さんが来られる頃だと思いますし…」



千夜さんは私のお世話係。ついでに来るのは千夜さんだけじゃなく璃央も来るんだろうね。

璃央は私の執事


この2人は小さい頃から私のそばに居てくれる人たち


「?千夜さんって…プルルルルル」


あ、来たみたい



「千夜さんが誰なのかすぐわかりますよ」



私は電話を取った


「もしもし」


「管理人の川瀬です。桜沢様に宮澤千夜様と、櫻井璃央様のお客様が来られていますが…」


やっぱり璃央も来たのね



「通してください」


「かしこまりました」
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