あの日の桜を胸に

「桜音ちゃんの意思であって意志じゃない？どういうこと？」



「そういう事です」


ピーンポーン


あ、上がってきたみたい


私はリビングから玄関へと行きロックを解除した


「どうぞ、上がってください。」


「失礼致します。お嬢様いつもの持ってまいりました」


「ありがとうございます、千夜さん。どうぞ、リビングの方へ」


私は璃央と千夜さんと一緒にリビングへ向かった


「あらあら、お嬢様、今日はご友人がいらしたのですね。ではこの千夜はすぐに退散すると致しましょうか？」


「いえ、お気になさらないで下さい。千夜さんいつも申し訳ないんですけれど買ってくださったものしまって貰ってもいいですか？」


「もちろんですとも。璃央、あんたも手伝いなさい」



千夜さんはそう言って璃央を引っ張って行った


「あのふたりは？」


「千夜さんは私のお世話係で璃央は私の執事みたいなものです」



「ほんとに何者？」



同じ質問繰り返すなんてそんなに気になるのかしらね


「ほんとに私はただの女子高生ですよ」