あの日の桜を胸に
そう言うと晴彦くんはこれでもかってくらい目を見開いた。


「いいのか?」



なにを今更


「やって欲しいんでしょ?それに私はー」


「ん?なんだ」


これは言わなくても…いや言っちゃダメなんだ



「んーん。なんでもない。クラスはAだったよね?もう行くね?」



「ん?わかった。職員室で正井先生という先生を呼べばいいから」



分かったと返事をして私は理事長室を出た


「またもや愛桜と関わるなんて、ね。あの頃の私なら絶対に喜んでいたでしょうね。

この決断が吉と出るのか凶とでるのか…………楽しみね」


この時の私には楽しみねの声が震えていたなんて思いもよらなかった
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