あの日の桜を胸に
そんなことを考えながら私は仏壇の部屋に入った



ねぇ、ーー。あなたはどう思う?



私ね、あの人のこと許せない…ううん、許したくないの



だけどね、あの人が優しかった事実を私は知ってるの



許したくないのは本当。


だけどあの頃を忘れられないのもまた本当なの




どうすればいいのかな?



きっとママ達は絶対にあの人を許さない



私を守るためにね



私を守るために動こうとしてくれてる人のためにも私は中途半端は許されない


こんな曖昧なままではあそこに向かえない



だからきちんと気持ちの整理をしないといけないのに…



どうして私には出来ないんだろう…



そんなことばかりを考えているといつしかそこで眠ってしまった…
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