暗闇のピアニスト

明るく




翌日から私は笑顔でいることにした。

台所へ行くとパンの焼けた匂い。

『おはよう!あ〜お腹空いた!』

私は両手を広げ、母が抱き着いてくるのを待った。

母はちゃんと抱きしめてくれた。

後から来た父も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、アイも。

今までアイ以外とは、抱き合ったことがなかった。

今、こうして抱き合っていると、暗闇なんてない。

朝日が差し込んでくるような、そんな気持ちになれる。

< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop