暗闇のピアニスト
そこには、音楽の歴史が綴られていた。
私は昔ピアノを習っていた。
音楽に全く、興味が無いわけではなかった。
私は夢中でその本を読んだ。
いつの間にか、私の後ろには、音楽の先生が立っていた。
それに気付いた私は、すぐに立ち上がった。
辺りを見回すと、サキがいなくなっていた。
「あなた、音楽の授業をサボりましたね?一度ならず二度までも…。そんなに音楽が嫌いなら、もう授業に出なくてよろしい!そのかわり、今後一切、音楽、音に関わらないで下さい!歌うこともダメ。話すこともダメ。それができないなら音楽の授業を真面目にしなさい!」