イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
ジャスティンは、さっきのトオルの話を思い出した。
謙人から…?
そして、その花束についているシールを見て、腰が砕けそうになった。
モナンジュの花束ってことは、謙人はモナンジュに行ったのか…?
謙人がモナンジュに行く理由は、木の実に会いに行くしかない。
何しに行ったんだ…??
ジャスティンがトオルの元へ行くと、トオルは、ほら来たみたいな顔をしてジャスティンを待っていた。
「謙人からの伝言を聞きに来たんだろ?」
ジャスティンは顔をしかめてトオルを見る。
「謙人は何て言ってた?」
トオルは一人だけ楽しそうだ。
何も事情を知らない男は、お気楽に微笑んでいる。
「ジャス……
すまない、反省してる……」
「ふざけないでちゃんと答えろよ」
トオルはジャスティンを睨みつけるふりをする。
「ふざけてないよ、ちゃんとそう言ってた」
ジャスティンはニヤついているトオルを残して、自分の部屋に戻った。
謙人は絶対に木の実と話している。
ジャスティンは頭がおかしくなりそうだった。
この期に及んで謙人が木の実を口説く事はないと思うけれど、そんな馬鹿な事を考える俺はマジで末期だ。
でも、二人は一体何を話したのだろう……