イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンは優しく木の実の肩を抱き寄せた。


「そんなの最初から分かってたよ。
ナッツをB.C.squareTOKYOの7階のレストラン街で見かけた時から」



「そ、そんなに早く…?
そんなに私、お腹空いた顔してた?」


ジャスティンはちょっとだけ笑った。


「お腹空いた顔をしてたかどうかは覚えてないけど、でも、俺達がいたフレンチレストランの中を幸せそうな顔で覗いてただろ?
ま、スーツケースも持ってたし、あんな場所では滅多に見ない女の子がいるぞって皆で見てたんだ」



「皆って… まさか、イケメンエリート軍団の人達??」


木の実はまた頭がクラクラし始めた。
無知って本当に怖い…
あの時は何もかも初めて見るものばかりで、お洒落な内装のお店とか美味しそうなメニューが書いてある看板とか見るだけで楽しかった。
そうだよね… その先にはお客様がいたのに…


「でも、俺は、ナッツの姿に目が釘付けになったんだ。
何だか分からないけど、気が付いたらナッツを追ってた。
訳ありでお金がなくてなんて、そんなのその時から分かってたよ。

それに、そんな事、俺にとってはどうでもいい事で、俺は、ナッツに出会えた偶然に心から感謝してる。
あの時、あのフレンチレストランを覗いてくれたから、俺はナッツを見つける事ができたんだ」


木の実はぼんやりとした頭の中で、青いワンピースを着ている自分を見つけた。
この青いワンピースは、ジャスティンが選んで買ってくれたもの…
もう私の一部になっている…
大好きな青いワンピースも、青い目のジャスティンも…







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