イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンは自分の家に着くと、木の実を大きめのソファに寝かせた。
大丈夫とは言っているが、歩かせればフラフラと危なっかしい。


「何が食べたい? 何でもいいよ」


ジャスティンは木の実の枕元に座り、木の実に髪を撫でながらそう聞いた。
木の実はジャスティンの目を見ず遠くを見ている。


「何でもいいの…?」


ジャスティンはわざと木の実の視線に入るように体を動かして、大きく頷いた。


「じゃ、肉がいいな…
それも、かたまりで…」


ジャスティンは思わず笑ってしまった。
木の実って本当に面白い。
普通の女の子なら、あまり肉という言葉のチョイスはないはずなのに、それに付け加えてかたまりだなんて。
でも、俺が惹かれる要素はきっとここなんだ。
いつも驚きの連続で、そしてそれが全て愛おしい。


「了解! じゃ、最高に美味しいステーキを焼いてあげるよ。
あ、でも、その間に、何かお腹に入れた方がいいかな」


ジャスティンはそう言うと、たっぷりの練乳とチョコレートソースがかかった真っ赤な苺をガラスのお皿にたっぷりに載せて持ってきてくれた。


「順番は逆だけど、デザートから食べといて。
すぐに、メインを持ってきてあげるから」


そう言ってすぐにキッチンに向かうジャスティンを、木の実はぼんやり見ていた。

あまり人に甘える事は好きじゃない私なのに、ジャスティンには子猫のように甘えてしまう。
ジャスティンの存在全てが私の大きなゆりかごみたい。
ジャスティンが近くに居るだけで、安心で穏やかで無防備になる。








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