イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



「で?」


やっと笑い終って落ち着いた木の実の顔を見て、ジャスティンはそう聞いた。


「え? 何だっけ?」


木の実は本当に笑い過ぎて何の事が忘れていた。


「謙人との話だよ」



「あ、そうか、それね…」


ジャスティンは木の実のこの天然ぶりには、可愛いけれど戸惑ってしまう。
何でも許してしまいそうになるダメな自分がそこに見えるから。


「その凪さんも含めて、イケメンエリート軍団の人達って本当に仲がいいんだね。
謙人さんも本当にジャスティンの事を大切に思ってるんだって分かった…」



「で?」



「で?って??」



「で、何を話したの?」



木の実はジャスティンの手を取って両手で包み込んだ。


「ジャスティンに謝っといてって…」


ジャスティンの目が怪訝そうに細くなる。


「それだけ?」



「うん、それだけ…」


木の実はそれだけ言うと、またジャスティンのスマホの花束の写真を見てケラケラと笑い出した。

ジャスティンは、小さくため息をつく。
ま、いいか…
謙人の余計なお世話のおかげで、こうやって木の実と一緒にいれるんだから。
今回は良しとしてやろう。

ジャスティンは隣でケラケラ笑う木の実を、強く抱きしめた。

今までの俺も俺であって、これからの俺も間違いなく俺なんだ。
今の俺は、木の実の事を死ぬほど愛してる。

生きていく上で絶対不可欠な光を見つけたような、そんな風に思えるほど…








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