イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンは喉の奥にこみ上げてくる涙を飲み込んで、木の実を後ろから抱きしめた。
胸が締め付けられるように苦しい。
木の実の言葉が何度も頭で繰り返される。

ジャスティンが近くにいないとダメみたい…と。


「ナッツは信じないかもしれないけど、実は、俺も同じような夢を見てたんだ…
ナッツがこのワンピースを着て、遠く離れた所でクルクル楽しそうに踊ってる夢を…
夢の中だけど、俺は声をかけることができなかった。

ナッツがこっちを振り向いてくれる事をずっと祈ってた。
ナッツの元へ行って捕まえる事もできたのに、俺にはそんな勇気はなかったんだ。
俺の過去を知って、驚かない女の子はいない。
ゲイっていう言葉は今でこそ普通に使われるようになったけど、ほんのひと昔前までは禁句用語的な扱いを受けてたからね。

俺のナッツへの想いは何事にも動じない、絶対的な自信がある、
でも、ナッツは違うんだ…
俺の胸に飛び込むのは簡単な事じゃない。
それは誰よりも一番俺が分かってる。

だから、ナッツの意思で俺に気づいてほしかった。
夢の中だけど、現実の俺の想いがリンクされていた。
無理やりじゃなくて、ちゃんと納得したうえで俺に気づいてほしかったんだ。

この青いワンピースを着てクルクル踊っているナッツを、俺は遠くから見てたんだよ…」


木の実は振り返ってジャスティンの目を見た。
なんて綺麗なブルーなの…
私がこのワンピースを気に入った理由は、きっとこのジャスティンの瞳と同じ色だったからなんだ。










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