イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
木の実は、成り行きなのか必然なのか、ジャスティンの甘い誘い文句に乗ってしまった。
ジャスティンは本当に困っている人に手を差し伸ばさずにはいられない性質なのだろう。
そうじゃなきゃ、あんな女の子には興味はないなんて嘘をつくはずない。
そこまで親切にしてくれるのならと、木の実はジャスティンのお宅にお邪魔することにした。
ジャスティンの車は何だかとても高そうな車だった。
木の実は全く車の知識がない。
分かるのは普通車と軽自動車の違いくらいだ。
でも、そんな木の実でさえも、ジャスティンの車は超高級車という事は分かった。
「ジャスティンさん、何でそんなに私に親切なんですか?」
木の実は左ハンドルで上手に運転しているジャスティンを見て、そう聞いた。
「ジャスティンでいいよ、それかジャスでも。
あ、それと、それは、何でだろう…?
俺もよく分かんないけど、でも、なんか、森の中から間違えて街中に出て来ちゃった子リスを保護した感じかな。
うん、そんな感じ」
「子リス?」
ジャスティンは木の実を横目で見た。
「そう、似てるよね。よく言われるでしょ?」
木の実は小さくため息をついた。
確かに子供の頃はよく言われたけれど、大人になってからそう言われるとちょっと凹む。