イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
カチッ…
「あ、痛ぇ、でも、何かあった」
木の実は満面の笑みを浮かべている。
「何だ? これ?」
ジャスティンは口の中で2回程転がしてみて、それが何かもう分かった。
そっと口の中からそれを取り出し、ティッシュで綺麗にふき取ると、そこには青みがかったシルバーのリングがあった。
「ナッツ? これは?」
木の実は安堵感からか、もう涙が止まらない。
ジャスティンが食べてなくて本当に良かった…
「ジャスティン、今日は何の日か分かる…?
去年の今日、ジャスティンがあのB.C.squareTOKYOの地下駐車場で私を見つけてくれた日。
きっと、ジャスティンは、私達がつきあい始めたあの日に何かしようと考えていたのかもしれないけど、でも、その前に私からジャスティンにサプライズがしたかったの…」
ジャスティンは、その珍しい色のリングを光に照らしてずっと見ている。
「不思議な色をしてるでしょ?
ねえ、何かの色に似てない?」
ジャスティンは木の実の顔を見て柔らかい笑みを浮かべた。
「分かってるよ…
あのワンピースの色だろ?」
ジャスティンは、もう我慢できずに木の実を抱き寄せる。
「それだけじゃないよ…
ジャスティンの瞳の色とも一緒…」