イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
木の実はジャスティンから指輪を取り上げ、ジャスティンの目の前にキチンと座り直した。
「ジャスティン、左手を出して」
ジャスティンが照れくさそうに左手を出すと、木の実は薬指にそのリングを優しく通す。
ピッタリだった。
ジャスティンの綺麗な指に、この不思議な色のリングがよく映える。
「ジャスティン、私でよかったら、結婚してくれませんか…?」
木の実は目には涙をたくさん浮かべている。
この言葉は、絶対、私の方から言いたかった…
揺らぐことのないジャスティンへの溢れる想いを伝えるには、この言葉しかなかったから。
誕生日もクリスマスもいつもサプライズで私を楽しませてくれたジャスティンに、本物のサプライズがしたかった。
また、失敗ばかりだったけれど……
「ナッツ……
何かがあるんだろうなとは思ってたけど、こんなサプライズがあるとは考えもつかなかった…」
ジャスティンは力強く木の実を自分の胸に引き寄せる。
「木の実の方からプロポーズされるなんて、夢にも思わなかったよ…」
木の実はジャスティンに優しくキスをした。
「ジャスティンに、小さな迷いとかも持ってほしくなかったの…
私は、ジャスティンの過去も、今も、未来も、全てを愛してる…
それは何があっても変わらない…
それをジャスティンに知ってほしかった…」
ジャスティンの目から大きな涙の粒がポロポロ落ちてくる。
木の実に出会ってから、本当に泣き虫になった。
でも、今日のような最高に幸せな日は、泣いたっていいだろ…?