イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
「ナッツ……
本当に、ありがとう……
すごく驚いたし、すごく感動してる…
でも、俺も言いたい…
言っていい…?」
木の実は小さく頷いた。
「木の実…
俺と結婚してください。
いや、何があっても結婚する…」
木の実はプッと笑った。
この勢いだったら、ジャスティンは明日にでも婚姻届を出しに行くだろう。
「木の実の指輪はちゃんと自分のティラミスに入ってたの?」
ジャスティンは木の実を抱きしめたままそう聞いた。
「ううん、私のはちゃんと引き出しにしまってある」
「マジか…
じゃ、澤さん達も共犯?」
木の実はジャスティンの腕の中でクスッと笑った。
「そう、みんな知ってた。
本当は、私がジャスにプロポーズして、そしたら皆で拍手して澤さん達が作った横断幕を広げる予定だったの。
そこに置いてある、それ」
ジャスティンはその横断幕を広げてみた。
“ジャスちゃん、木の実ちゃん、婚約おめでとう!”と書いてある。
「よかったよ、そのシチュエーションじゃなくって」
木の実がえ?と聞いた時には、ジャスティンは木の実に激しくキスをした。
「澤さん達の前でこんなキスをしたら、皆、倒れちゃうだろ…?」
木の実はキスの途中なのに思わず笑ってしまった。
でも、澤さん達にはしっかり報告しなきゃ…
指輪もちゃんと見つかって、私達、結婚しますって…
ジャスティンは、腕の中で幸せそうに微笑む木の実の事を感じていた。
この笑顔を何があっても俺は守る。
これから始まる二人の未来に決して終わりはないし、次の始まりなんかも要らない。
木の実は、俺に教えてくれたんだ。
当たり前の日々が一番幸せなことを…
俺の当たり前が木の実でよかった。
そして、俺は死ぬまで、木の実の当たり前でありたい……