イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
「子供の頃はよく言われましたけど、大人になってからは初めてです」
ジャスティンは隣で拗ねている木の実の雰囲気を感じ取っていた。
可笑しくて笑いがこぼれる。
「褒めてんのに。
ナッツのチャーミングポイントじゃん。
俺は、ナッツの子リスのような顔好きだよ…」
木の実は、きっと今この瞬間は夢を見ているのかもしれないと思った。
お金持ちでそれでいてイケメンで外国人で日本語がペラペラで、そんな最高にクールなジャスティンが私の顔を好きだと言ってくれた。
もうそれだけで3年は生きていける。
「あ、ありがとうございます…」
たぶん、私、ジャスティンに恋をしてしまったかもしれない。
「ほら、見えてきた。あのビルが俺の住んでる所」
「え…?」
木の実は東京の一等地にそびえ建つ超高層マンションを間近に見て、口をあんぐりと開けてしまった。
やっぱり私、夢を見ている…?