イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンは最上階にある自分の部屋に向かうため、最上階専用のエレベーターに乗り込んだ。
この時点で、木の実の目はまん丸になっている。


「ジャスティンは、一体何者なんです?」



「は? 何者って?」


ジャスティンは、エレベーターの中で興奮状態になっている木の実を面白そうに見ながらそう聞いた。


「だって、歳はまだ20代のはずなのに、それに話してる感じはやくざにも成り金にも全然見えないし、あんな高そうな車に乗って、こんなすごいマンションのそれも最上階って…

あ、もしかして、ご両親と一緒にお住まいですか?だったら、私、きっと追い出されてしまう…
やっぱり、私、帰ります」


木の実が一人でオロオロ喋っている間に、エレベーターは最上階についた。


「ナッツって、本当に面白いね。
見てて全然飽きないよ。

それと、俺はもうすぐ29歳になるまだまだ20代男子、親との同居はあり得ない、ここには一人で暮らしてます」


ジャスティンはそう言いながら木の実の手を引いて玄関まで来ると、ジャスティンには日常のこの玄関扉を大きく開け放った。
すると、木の実は目をキラキラさせ、驚いたように口に手を当てジャスティンを見る。


「しばらくはここに居たらいいよ。
ようこそいらっしゃい、僕の可愛い迷子ちゃん」



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