イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
「俺がそんな風に見える?」
木の実はポロポロ涙をこぼしながら、首を横に振った。
「それに東南アジアとかさ。
もし、売ってしまうんなら、フランスのモデル業界にするよ。
そのリスみたいな顔は、絶対ウケると思うよ」
木の実はほめられてるのかけなされてるのか分からなかったが、とりあえす、フランスとモデル業界というワードだけで、もうジャスティンを信用した。
「ジャスティン、このカーテン開けていい?」
ジャスティンはウィンクをして大きく頷いた。
木の実が恐る恐るカーテンを開ける姿を口元をほころばせて見ている自分に、ちょっと戸惑ってしまう。
「素敵………」
カーテンを開けた先に見える夜景は、ジャスティンもお気に入りの風景だ。
「だろ?
この風景は、しばらくはナッツのものだから」
木の実の隣に立ちジャスティンがそう言うと、木の実はひくひく肩を震わせながらジャスティンに抱きついてきた。
「本当に、本当に、ありがとう…
ずっとついてなくて、最悪な事ばかり続いて、でも、今日、こんなに素敵なプレゼントを神様が用意してくれてたのなら、今までの事も水に流せそう。
でも、甘えてばかりじゃ絶対にダメだから、一週間だけ居させてください。
その間に、住む家を必ず探します…」