イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンも無意識に木の実をきつく抱きしめた。


「別に一週間って言わずに、もっと居ていいんだよ」


こんな事を言う俺はやっぱりおかしい。
でも、女の子ってこんなに柔らかかったっけ?
香水じゃない何だか優しい花の香りがする。


「ううん、一週間でも長すぎるくらい」


木の実はハッとした顔をして、ジャスティンから体を離した。


「ごめんなんさい、つい、勢いで抱きついちゃって…」


木の実は急に恥ずかしくなり、首元が赤くなっているのが分かるほどだ。
その場しのぎに、木の実は窓際まで行き、手で団扇を作り首元をパタパタと仰いだ。


「私は、矢代木の実23歳、一週間前に職と家を失いました。
事情は聞かないで下さい。
でも、昨日、新しい仕事につく事ができました。
ジャスティンが働いているビルの前の花屋さんです」



「もしかして、モナンジュ?」



「はい、そうです。
知ってるんですか??」


ジャスティンは、一年前の凪と舞衣の一連の出来事を思い返していた。


「あの花屋さんには迷惑をかけたんだ。
なんせ10万円分のかすみ草だけの花束を注文したから」







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