イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



木の実はしまったと思った。
あまりの満腹感で、思考回路が鈍くなってきている。


「ジャスのその瞳、本物だったんだね?」



「へ?」


木の実はどうやら自分の置かれている状況にあまり触れてほしくないらしい。
でも、それにしても、ナッツ特有の話の展開についていけない。


「その瞳…
本物のブルーアイだったんだ。
私、実は、たまに色付きのコンタクトをつけたりするんです。
特に、圧倒的に青が多い。
いいな~、ジャスティンは…
私も、そんな目で生まれたかった」


ジャスティンは、木の実の小さな鼻をツンと押した。


「俺は、ナッツのこの顔が好き」


木の実はまた赤くなった。


「ジャスにそうやって言われたら、たいていの女の子はジャスの事好きになっちゃうでしょ?」


ジャスティンは、木の実はもしかしたら自分がゲイだという事を理解していないのかもしれないと、なんとなく思った。
でも、あの駐車場でそれとなく言ったと思うんだけど…
理解してないなら、理解してなくていい。
本当の俺なら、そういう風にうやむやにするのが一番嫌いなはずなんだけど、ナッツに限ってはそれでいいや。


「ナッツは?
俺の事、好きになっちゃった…?」


木の実は、また肩をすくめてニコッと笑った。

胸キュンとか、キュンキュンとか、もしかしたら今俺は、それを体感している最中なのかもしれない…








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