イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
皆で豪華なランチを終えた後、木の実は自分の身に置きている事柄を改めて真剣に考えた。
ジャスティンは、イケメンエリート軍団と呼ばれている超一流のセレブな人間だ。
普通に生活していれば、そんな人達とは出会うことなんて絶対にない。
でも、私達は出会った。
この私にとっての非常事態の出会いに、何か意味があるのかな…?
木の実は仕事にも慣れ、お客様の相手も上手に出来るようになってきた。
オフィス街でもあり、ショッピングもできるこの通りは平日でも人の往来が絶えないため、店が開いている間は終始忙しい。
「木の実ちゃん、もう7時だから上がって下さいね~」
奥の倉庫の方からオーナーの声がした。
「はい、分かりました~」
木の実はそう言うと、レジのお金をチェックして紙に記入し引き出しの中に入れた。
奥からやって来たオーナーと入れ替わり、木の実は更衣室へ向かった。
制服を着替え身だしなみを整えると、ジャスティンの事を思い出す。
本当にカフェの前に待っていてくれるのかな…?
そんな一流企業だったら、きっと忙しいはずなのに…
木の実は半信半疑で外へ出た。
ジャスティンに言われた待ち合わせの場所へ向かうと、やっぱりジャスティンの姿は見えない。
木の実は落ち込んでしまっている自分の気持ちを何とか奮い立たせ、カフェの前でしばらく待った。
どれくらい待った方がいいのかな…?