イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
「5か国語は言い過ぎだよ。
日本語、英語、フランス語、中国語の4か国」
ジャスティンの心の中はモヤモヤして、爆発寸前のところまできている。
でも、無理強いして木の実に話を聞く事だけは避けたい。
「すご~い。
でも、フランス語と中国語はどうして?」
「フランス語は俺の母さんがフランス人だから、中国語は大学の時に北京に留学してた」
ジャスティンはちゃんと木の実の質問に答えると、次は自分の番だみたいなオーラを負けずと出す。
「突然家を出て、仕事も辞めて、お金もない…
百人いたら百人とも理由を知りたくなるよ。
こんな可愛くて若い女の子が路頭に迷ってるんだから」
木の実の表情が少し緩んだ。
あ~、そうか、褒めれば喋り出すかもしれない。
「でもさ、その後もちゃんと仕事を見つけて、一生懸命働いてる。
本当に偉いと思う。
俺はそんなナッツが大好きなんだ。
でも、だからこそ心配で、全てが知りたい、分かるだろ?」
木の実は大きな目に涙を溜めて、うんうん頷いている。
「だから、怖がらずに話してほしいんだ。
絶対、悪いようにはしない、逆に、俺が助けてやるから」