イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
ジャスティンは、木の実があれこれ考えている顔をずっと見ていた。
木の実のペースで話してくれればそれでいい。
にしても、なんて可愛いんだ、目がクルクルして本当に子リスみたい。
「ジャスティン…
いや、本当は、ジャスティン様って呼ばなきゃいけないのかも。
私を拾って、そして、救ってくれて本当にありがとう。
私はジャスティンが言うように、確かにお金に困ってる。
でも、自分のアパートを借りれる位の貯金はあるから、それは心配しなくても大丈夫。
それと、しばらくは、節約して生活していかないとならないから、だから、安くて古いアパートに暮らす事になると思うけど、それも大丈夫、心配しないで」
木の実はそれだけ言うと、目の前に置かれたメインのお肉料理を嬉しそうに食べ始める。
「いや、俺が聞きたいのは、何でこんな状況になったかって事だよ」
木の実は頬張っていたお肉を急いで飲み込むと、神妙な顔でジャスティンを見た。
「その理由を聞きたい…?
でも、その理由をジャスティンに話したら、私は、もうここでジャスティンとお別れしなきゃならない。
本当は知ってほしくない…
でも、そんなに知りたいのなら、今から話します…
そしたら、その後は、ジャスティンの家に帰って荷物を持って、ジャスティンの前から消える。
迷惑をかけたくないから…」
木の実の顔は、真剣そのものだった。