イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
「ねえ、ナッツの写真撮っていい?
その苺を見てるその感じで」
木の実は最高にいい気分だった。
「いいですよ~」
ジャスティンは自分のスマホで写真を撮るなんて今までほとんどなかった事なのに、木の実とグラスにピントを合わせたら、もう止まらずに何枚も写真を撮った。
木の実は半分酔っているせいもあり、ニコニコ笑顔が止まらない。
「ねえ、ナッツの苺を俺にもちょうだい」
「いいですよ~~」
木の実はグラスの底にある苺を取り出そうと思ったけれど、フォークもスプーンも何も近くにはない。
「ジャスティン、この苺、どうやって取ればいいですか~?」
ジャスティンはわざとらしく外国人特有の目をぐるっと回す仕草をして、したり顔で微笑んだ。
「ナッツの口からちょうだい」
「え?」
さすがの木の実も半分は酔ってはいたが、この会話の意味は分かった。
「……外国の方は、そういう事って普通にやるの?」
「うん、日常茶飯事、挨拶みたいなもんだよ」
そんなわけないじゃんと、ジャスティンはちょっと笑った。
木の実は苺をたどたどしく口に含むと、ジャスティンを見ていつものように肩をすくめて微笑んだ。
その木の実の仕草で、ジャスティンの理性と守り続けたセクシャリティが音を立てて崩れていく。
ジャスティンは、大きな苺を頬張る木の実の口元にむさぼるようなキスをした。
「ジャ、ジャスティン、い、苺…」
シャンパンと苺の甘い味は木の実のキスの味となって、ジャスティンをまだ見ぬ世界へ連れて行く。