イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
ジャスティンは頭を抱えながらエレベーターに乗った。
シュウがここに来るなんて予想外だったから。
基本、シュウとは外でしか会わない。
でも、このマンションに2回ほど泊めた事はある。その時はお互い飲みすぎて、ここに帰って来るのがやっとな状態の時だ。
男同士のカップルってそんなもんだと、ジャスティンは思っていた。
必要以上にベタベタしない、特にシュウは大人しくクールな性格だったため、ジャスティンはそこに惹かれた。
「よう、どうした? こんな時間に」
この男同士のカップルは、見た目はシュウがリード役に見えるだろう。
金髪で綺麗な顔のジャスティンは一見可愛らしい性格に見られがちだけれど、中身は完全に俺様的男子だった。
そして、シュウももちろん性格は男だが、でも、クールさを保ちつつ内に秘めるナイーブな要素も持っていた。
エントランスのソファに座りスマホをいじっていたシュウは、ジャスティンの声を聞いて立ち上がった。
「どうしたはこっちだよ。
映司と謙人の話じゃ、女の子にのぼせ上がってるそうじゃないか」
ジャスティンは、うんざりした顔をする。
「今日、店に映司と謙人が来て、俺を見てにやつくからさ…
こっちが聞かなくても、ベラベラ喋ってくれたよ」
あ、もしかして、映司はあの交差点で俺が木の実の元へ走って行くのを見てたのかもしれない。
そりゃ、トップニュースだわな…
「で? それは本当の話なのか…?」