イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
ジャスティンは、しばらく返事ができなかった。
シュウは信頼のおける最高にいい奴だ。
映司や謙人に木の実を紹介するのとは、全然話が違う。
でも、ジャスティンの胸の奥はザワザワと騒ぎ始め、それもこれも何もかも初めての経験でどう対処していいのか分からない。
「嫌だって言ったら?」
「何でだよ」
シュウはそんなジャスティンが可笑しくて、ちょっと笑った。
「ねえ、俺はゲイだぞ。
その女の子がめちゃくちゃ可愛くても、俺はジャスティン以外は愛せない」
ジャスティンは小さくため息をついた。
「俺も三日前までそうだった。
人生何が起こるか分からない事を、身に沁みて感じてる。
シュウだって、そんな時が来るかもしれないだろ?」
「それは今じゃないよ。
そんな、俺までその子にメロメロになるなんてあり得ない」
ジャスティンは、それでも胸のざわつきは治まらない。
「そうだよな…それは分かってるんだけど。
あいつが……
あいつが、シュウに惚れたりしないよな…?」
シュウは目を丸くして、大きな声で笑った。
「ジャスティン、お前ヤバいな。
まるで、恋する乙女な男の子だよ、それじゃ。
俺に惚れるかどうかはそれは何とも言えないけど、でも、その子は俺にはちゃんと紹介する事。
で、その子は俺達の仲は知ってんの?」
ジャスティンは目をグルッと回し肩をすくめた。
「中々な天然な子で、俺的には言ったと思うんだけど、全然分かってない。
だから、知らないと一緒。
シュウ、これも本当に悪いんだけど、しばらくは黙っててほしい」
シュウはその事に関しては、あえて返事はしなかった。
時と場合によりけりでいいんじゃね。