イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
シュウがリビングに戻りソファに座っていると、ジャスティンが彼女の元から帰って来た。
「じゃ、俺は、帰るよ」
シュウがそう言うと、ジャスティンは珍しく大きくため息をついた。
「シュウ、本当に悪い…
なんかナッツの事になると、コントロールがきかないんだ」
「ナッツ??」
「あ、俺はそう呼んでる。名前は木の実っていうんだ。木の木の実の字なんだ。
それに、顔がリスに似てて、残念ながら、めちゃくちゃ可愛い…」
シュウは軽く笑った。
「全然、残念じゃないじゃん。
ま、でも、俺もなんとなく納得がいったかな…
それと、さっきはあんな事彼女に言ってごめん」
ジャスティンは、木の実のホモ様の顔を思い出し、ちょっとだけ笑った。
「いいよ、かなり酔ってるからほとんど覚えてないだろう。
それより、何でベランダなんかで寝てたんだろ?」
シュウはまた笑った。
「振り回されているうちが花だぞ、ジャス。
いつまでここに居る予定なんだ?」
「あと、4日くらいかな」
シュウは立ち上がり、玄関の方へ歩き出した。
「店にも連れてこいよ。
最高に美味しいカクテルを彼女に作ってやるから。
本気で彼女の事を考えているなら、ありのままのジャスを見せなきゃダメなんじゃないのか?
お前がどんな風になるか、俺は高い所から見物してやるよ」
ジャスティンはシュウとハイタッチをした。
感謝の気持ちと、色々な複雑な思いを抱えながら。