イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
木の実は2杯目をおかわりして、モグモグと目を線にして美味しそうに食べている。
「あ、そうだ。私、今から、仕事なの。
こんなゆっくりしてる暇なかったんだった」
それでもお盆の上の料理を綺麗にたいらげた木の実は、ちゃんとご馳走様をして立ち上がった。
「え~~、土曜日なのに?」
ジャスティンは、木の実も休みだとばかり思っていた。
天気がいいからドライブにでも行きたいななんて、張り切っていたのに悲し過ぎる。
「だって、花屋はサービス業だから週末だからって休みはないの。
今日は私は遅番で1時から夜の7時までで、明日は早番で朝の10時から夕方の5時まで。
あ~、もう行かなきゃ、間に合わないよ~」
木の実は食べたお盆をキッチンまで持って行き、小鉢を洗おうとした。
「いいから、そのままにしてて。
それより、早く準備しなきゃ」
「え、でも、そんなのダメだよ。
こんなに美味しい朝食をいただいて、食べっぱなしだなんて」
木の実は手際よくさっさとお茶碗を洗ってシンクに並べる。
「料理はできないけど、お片付けは嫌いじゃないの。
ジャスティン、美味しかった。
本当にありがとう」
ジャスティンは、また胸の奥が熱くなった。
木の実は、きっと、俺のメロメロになるツボを全部知っている。
「いいえ、どういたしまして。
準備が終わったら俺が車で送るから、一緒に行こう」