イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
「三角関係??」
木の実はそうつぶやいてしまった。
三角関係の意味が分からない。
私の知っている三角関係は三人の中で恋のバトルがある。
恋のバトル?? この三人で?
「俺は全然普通だよ。
ジャスティンの中の変化は、俺にとってはどうしようもない事だろ?
それに、今、この子の前で話す事じゃないよ」
謙人は怒りでわなわなしているジャスティンを見ていた。
「ジャスにしてはめずらしいな。
お前は自分のセクシャリティを隠すのが一番嫌いな奴なのに。
この子にはまだ話してないんだ…
凪の時は、舞衣に会ったその日に話してたのにな」
ジャスティンは何も言い返せない自分が腹立たしかった。
何もかもが初めての事で、確かに自分のセクシャリティをこんなに面倒くさいと思ったのも初めてだ。
「セクシャリティって、何ですか…?」
木の実は、謙人の目を見て真剣にそう聞いた。
何か大切な深い問題が潜んでいるに違いない。
謙人はジャスティンを見て、そして、シュウも見た。
自分だってバイセクシャルだ、何も恥ずかしい事じゃない。
「ジャスは……
今のジャスは、多分バイセクシャルなんだ。
バイセクシャルって分かる?
男も女も愛せる人の事。
ちょっと前までは、ゲイかと思ってたんだけど、どうやらバイだな、この調子なら」