イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



「ナッツ、ごめんな… 驚いただろ…?」


ジャスティンは縮こまっている自分の心臓を奮い起こそうと、木の実にそう話しかけた。
でも、木の実は下を向いたまま何も言わない。


「本当は、今夜は、俺達のいや俺の、記念日にするはずだったんだ。
生まれて初めて、愛の告白をしようと思ってた。
でも、もちろん、愛の告白をして僕とつき合って下さいって言う前に、俺の本当の姿をナッツに知ってもらわなきゃとも思ってた。

あんな形でナッツが知ってしまうなんて、俺にとっては最悪のシナリオだよ…」


木の実がやっと顔を上げてくれた。
でも、いつもの底抜けに明るい笑顔はそこにはない。


「じゃ……
ジャスティンの言葉で教えてほしい。
私も、ジャスティンの口からちゃんと聞きたい…」


ジャスティンは、けやき通りを入った所に小さな公園があるのを見つけた。


「あそこの公園に行こう…
歩きながらじゃ、ナッツの顔が見えないから嫌なんだ。
ちゃんと、ナッツの顔を見て話したい」


木の実はジャスティンにまた手を引かれ、その公園まで歩いた。
木製の二人掛けのベンチを見つけると、ジャスティンはそのベンチをハンカチで綺麗に拭いた。


「どうぞお座りください、僕のお姫様…」


木の実はクスッと笑った。
この小さな公園が、ジャスティンのその一言で、西洋のお城の庭のように思えてくる。
そんなジャスティンの魔法の言葉は、こんな時でも私の心を癒してくれた。






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