イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
木の実がベンチに座ると、ジャスティンも隣に座った。
微妙に離れている距離間が、二人の気まずさを表している。
「何から話せばいいのかな…
なんか、ちょっと混乱してる」
木の実は静かに聞いている。
ジャスティンの好きなタイミングで話せるように、穏やかな表情を浮かべながら。
「単刀直入に言うよ。
俺は高校を卒業したくらいから、女の子に全く興味を持てなくなった。
何が原因か?って言われても、それすらも分からない。
男と一緒にいる方が楽しかったし、どちらに好意を抱くかって言ったら、間違いなく男だった。
そういう状態のままこの年まで生きてきた。
だから、俺は自分はゲイだと思ってたし、それは一生変わらないものなんだと疑う事もなかった」
木の実は、ジャスティンからプレゼントされたヒールのつま先をずっと見ている。
ジャスティンの話を最後までちゃんと聞くように、心の動揺を隠しながら。