イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



木の実は何も言わずに、やっぱり下を俯いている。
ジャスティンは、もうそれ以上に何も言葉が出てこなかった。
でも、一つだけちゃんと伝えなきゃいけない事がある、それを伝えなきゃ、今、俺がここにいる意味はない。


「ヤバい、すごいドキドキしてる…
でも、これだけは言わせてほしい…

俺と、つき合ってもらえませんか…?」


木の実はその言葉を聞くと、ゆっくりと顔を上げ大きくまばたきをしてからジャスティンを見た。
でも、何も言わない。
木の実の大きな目は、俺を通り越して遠い暗闇の風景を見ているようだ。


「ごめん……

俺の中ではすごく単純で純粋な言葉なんだけど、でも、ナッツにとっては、難解で重いものなのかもしれないな…
まだ、会って何日しか経ってないのに、本当、俺ってバカだよな…

でも、バカなついでにもう一つ言わせて……

俺は、ナッツと出会えた事を本当に感謝してる。
今まで、長いこと生きてきた中で、多分、精神的なところで幸せを感じた事なんて一度もなかった俺が、初めて、本当の意味の幸せを知る事ができた。

ナッツがそばにいる時間は、一分一秒も無駄にしたくない。
だって、幸せだから…

俺の幸せは、ナッツがいなきゃ成立しないんだ…」


ジャスティンはそう言った後、頭を掻きむしった。
自分の一方的な強欲な思いに、反吐が出そうだった。

それ以上、もう何も言うな…
困った顔で遠くを見つめる木の実の顔に、もう答えは出てるだろ…?




















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