イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
しばらく沈黙が続いた。
ジャスティンがそろそろ腰を上げようとしたその時、木の実のか細い声が聞こえた。
「シュウさんとつき合ってたの…?」
木の実の口からシュウの名前が出たのが意外だった。
「あ、うん…」
ジャスティンはそう答えるしかできない。
「シュウさんには何て言ったの?」
「ちゃんと話したよ……
シュウも驚いたかもしれないけど、多分、誰よりも一番驚いてるのは俺なんだ…
俺の中の変化は、きっと神様にしか分からない。
宇宙から隕石が落ちちてくるよりも低い確率で、ナッツは俺の元にやって来た。
男しか愛せないって思ってた俺が、一瞬で女の子のナッツに恋をした。
俺だって、理由なんて説明できないよ。
だから、シュウには、ありのままの俺を見てもらって理解してもらった」
ジャスティンはもう泣きそうだった。
木の実と出会ってから、一体、何回泣きそうになれば気が済むんだ…?
ジャスティンは、涙なんて自分の中には存在してないと思っていた頃を懐かしく思った。
「ジャスティン、ありがとう……
ジャスティンは、あの時、本当に困ってた私を助けてくれた。
今まで私の周りにはジャスティンみたいな人はいなかったから、最初は興味本位でジャスティンの親切に甘えてた。
でも、私だって、あっという間に、ジャスティンに惹かれていった。
お金持ちとかイケメンとかそういうのは途中から関係なくなって、ジャスティンの持っている全てが居心地が良かったし、大好きだった…」
木の実はまた下を俯いた。
「でも……」