イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
ジャスティンはベンチから立ち上がった。
「とりあえず、帰ろうか…
外も冷えてきたし」
でも、木の実はまだ座ったままだ。
「ジャスティン、もう少し話したい」
ジャスティンは、木の実の隣にもう一度腰かけた。
今度はさっきより少し距離を詰めて…
「ジャスティン…
私ね、今夜、ジャスティンの家から出ようと思う。
火曜日には引っ越しだし、それに、一人でちゃんと考えたい」
「え、でも、行くとこないだろ…?」
ジャスティンは木の実の心情を察する事ができないほど、心臓が荒れ狂っている。
「大丈夫だよ、ホテルにでも泊まるから。
ジャスティン、私もちゃんと考える…
今の自分の気持ちや、ジャスティンの個性について、真剣に考える。
だから、それまでは、会うのはやめよう。
自分の心に整理がついて、自分の答えが見つかったら、必ずジャスティンに会いに来る。
結果がどうであれ、ちゃんと目を見て話しに来るから」
新しく出来上がった俺の世界に、木の実の存在は欠かせない。
でも、出て行こうとする木の実を止めることはできない。
だって、俺達は、恋人でも夫婦でも何でもないから。
「……分かった。
約束するよ、ナッツの職場にも行ったりしない。
でも、そんなに俺を待たせないでほしい…
多分、そんなに長くは持たないよ。
俺の心臓は、今でも止まりそうなのに…」