イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



ジャスティンの家に着くと、木の実は、ゲストルームに荷物を取り行った。
荷物と言ってもスーツケース一つだけだ。
木の実はパウダールームに置いてある洗面道具を取りに行くと、そこの鏡に映る自分の姿にハッとした。
今日、ジャスティンがプレゼントしてくれた洋服を身にまとっている。

本当に素敵……
こんなに好みが合うなんて、奇跡と言ってもいいくらい。

でも、木の実は、そのワンピースもヒールもカーディガンも全部ここに置いていく事にした。
今の自分の気持ちじゃ、こんな素敵な物をもらえないし、もらっちゃいけない。

ごめんね、ジャスティン… でも、ありがとう。



ジャスティンは、居ても立っても居られない自分をどう扱っていいか分からなかった。
でも、きっと、何もできないのも分かっている。
あんなに自信家で余裕たっぷりのジャスティンは、今ここにはいない。

木の実の存在がまだ確認できているから俺は普通に息をしているけれど、木の実が俺の前から居なくなったら、俺は一体どうなってしまうのだろう…


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