イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
ジャスティンは、また違った意味で夢かと思った。
凪から電話がくるなんて、地球がひっくり返ってもあり得ないことだから。
「どうした?
舞衣に何かあったのか?」
電話の先で鼻を鳴らして笑っているのが分かる。
「どうした?はこっちの話だよ。
朝っぱらから、シュウから電話がきて、シュウからだぞ?
東京にいる時だってきたことなにのに、マジでビックリしたよ」
ジャスティンは、ガックリと頭を垂れた。
頼むから余計な事すんなよ…
「大体、話は聞いたよ。
あ~、マジで面白かった~
シュウからの電話で目覚め最悪だったけど、お前のラブロマンスの話でパチッて目が覚めたよ」
「冷やかしの電話だったら、もう切るぞ」
ジャスティンは凪の性格はよく知っている。
凪は、自分に正直すぎて、何もかもオブラートに包まずにはっきりと言い過ぎる。
それで、たくさんの人を傷つけてきた事も誰よりも知っていた。
「俺だって、シュウにジャスの相談に乗ってくれって言われても、そんなん知らねえよって感じなんですけど」
「いいよ、だったら、もう切るぞ…」
すると、電話の向こうで凪が咳払いをするのが聞こえた。
「じゃ、俺に聞きたい事があれば答えるよ。
役に立つかはしらないけど」
ジャスティンは凪には見えないが、少しだけ微笑んだ。
「凪……
お前はどうやって舞衣の気持ちを自分のものにしたんだ…?」