鬼が往く
話し合いで解決する気などないのは両者ともだ。

「このクソガキが!」

男達が殴りかかる!

銀二は男の拳を躱し、膝関節を蹴り上げる!

そうして動きを止めた所で、男の頭を抱え込んで顔面に膝、更に顔からアスファルトに叩き付ける!

「おんどりゃあ!」

背後から銀二に殴りかかる男。

銀二は振り向き様に男の腹を蹴る!

そして男の髪を摑み、近くに駐車してあった車のフロントガラスに、顔面から叩き付けた!

「ワリャア!」

3人目の男は拳銃を抜いた。

悲鳴を上げて逃げ回る通行人達。

しかし銀二は男が引き金を引くよりも速く、拳銃を持つ手を蹴り上げ、すかさず顔面に右ストレート!

更に、ダウンした男の顔面に膝を落とす!

…拳銃まで持っていたチンピラのうち、3人までを一瞬にして倒した。

圧倒的な喧嘩の強さだ。

…銀二は残る1人を睨む。

「な…何や…俺は関西明石組の椎名 千春(しいな ちはる)やぞ?」

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