それはきっと、僕らの秘密。
由希都side
目の前にいるこいつは一体何をしているんだろう
人が寝ている時に限って誰かがくるのはお決まりの約束だった
「…てめぇ、何してんだよ」
「…紘平こそ人の寝込み襲うのやめて」
「襲ってねーよ!」
そういうと急にきたこの男は俺が寝るベットのにどかっと座った
「…俺が寝てるんだけど、そういうのは関係ないんだ」
「はぁ?今までてめぇは使ってたんだろ
次は俺の番だ」
…寝る気もないくせに
こうやって様子を見に来ることを俺は知っている
とりあえずこのまま絡まれるのも面倒なので体を起こすと紘平は俺の膝の上に自分の頭を乗せた
いわゆる膝枕というやつだ
「…なにこれ」
「あいつには言うなよ、こんなことしたっていったら俺殺される」
じゃあなんでこんなことするんだと思いながらも面白半分で紘平の頭をそっと撫でてみた
…面白い
「…何すんだよ」
そんな真っ赤な耳の人に言われたくないなぁ
少し寒くなってきたので
脱いでいたカーディガンを拾おうとすると
「…だからなに」
今度は紘平に手を掴まれた