オヒメサマなんて向いてない‼︎
人数は7人。
いつも、道場で相手しているお父さんに比べれば全員気迫もない。
……いける。
殴りかかって来るのを避け、箒で受け止めながら鳩尾めがけて箒を突く。
『グフッ…』
変な声を上げて倒れた男で最後だったらしく、私の周りには男どもの屍が転がっていた。
……うわ、何だこの気持ち悪い光景。
多分、カメラの映像を見ている萌の指示で南が何か手配してくれる…筈だから。
後始末はする必要ないか。
『わ〜ッ‼︎ 君女の子なのに強いねッ!』
何処か高めな声に、花宮の男達に視線を向ける。
ああ…少しだけ、存在忘れてたよ。
溜息をつきたいのを堪えて、ニッコリと顔に笑みを貼り付ける。
お前らのせいでこんな目にあったんだから責任取れよ…なんて、今はまだ言えないからね。
『……花宮女学園生徒会会長 如月類。
そっちは…花宮男子学園の生徒会で間違いないか?』