オヒメサマなんて向いてない‼︎


人数は7人。

いつも、道場で相手しているお父さんに比べれば全員気迫もない。


……いける。



殴りかかって来るのを避け、箒で受け止めながら鳩尾めがけて箒を突く。



『グフッ…』


変な声を上げて倒れた男で最後だったらしく、私の周りには男どもの屍が転がっていた。



……うわ、何だこの気持ち悪い光景。


多分、カメラの映像を見ている萌の指示で南が何か手配してくれる…筈だから。



後始末はする必要ないか。



『わ〜ッ‼︎ 君女の子なのに強いねッ!』


何処か高めな声に、花宮の男達に視線を向ける。


ああ…少しだけ、存在忘れてたよ。



溜息をつきたいのを堪えて、ニッコリと顔に笑みを貼り付ける。


お前らのせいでこんな目にあったんだから責任取れよ…なんて、今はまだ言えないからね。


『……花宮女学園生徒会会長 如月類。

そっちは…花宮男子学園の生徒会で間違いないか?』





< 13 / 36 >

この作品をシェア

pagetop