オヒメサマなんて向いてない‼︎
さっきみたいな出来事が、学校が始まって数時間。
既に三件も起きているというのは、なかなか捨てがたい事実であり問題点だ。
……このままいけば、合併の話は無しだな。
薄く口元に笑みを浮かべ、見回りを再開する為足を進める。
確か、さっきの子達はカバンを持って外に出た筈。
と言うことは、プールなのか。
……女子生徒のプールなんて、何でこんな時期と被せたんだか。
絶対何か起こる気がする。
さっきまでの笑みは何処へやら。
どうせ起こすなら、簡単なやつにしてくれと願いながらプールへと足を向けた。
『会長⁉︎』
『会長…! どうしてこんな所に?』
授業中の子達を見るべく、フェンスの所まで来た私に気づいた子が声をあげる。
それに笑顔で手を振り返すと、いつの間にか私に多くの視線が向けられていた。
……やっぱ、私顔に何かついてるよね、この反応は。