秘書と野獣


透き通るようなあいつの瞳を真っ直ぐ見つめながら紡いだ言葉。
決してあいつが聞き逃すことのないようにはっきりと、ゆっくりと。

途端にボロボロと溢れ出す滂沱の涙が。ガクガクと震える全身が。
そしてダーダーと流れていく鼻水が。


その全てが愛おしい。


この俺に人を愛することの意味を教えてくれたのはお前なんだよ、____華。
だからお前はもっと自分に自信をもっていいんだ。
我慢なんかせず、これからはただひたすらに俺に愛されてればいい。




そうして一緒に幸せになろう_____




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