秘書と野獣



その後、予想通りウサギの妊娠が判明した。

それからというもの俺の心配性が一気に開花し、時にはウサギにうっとうしがられて説教を喰らう始末。それでもなんだかんだ幸せそうにはにかむあいつを見る度に、さらに溺愛の度を増し続けていった。




そうして月日は流れ、一人、また一人と大切な家族が増えていく。
気がつけばあいつの兄弟の中で一番の子だくさん家族となっていて。


「やっぱりあっという間に抜かれちゃいましたね~!」


と莉緒は笑い、



「さすが野獣の絶倫パワー、パネエっす…」


と慎二は唸った。



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