秘書と野獣
それからは全て本能のままに体を委ねた。
最初は優しく、とにかく気遣いながら優しく抱いてくれた彼も、再び私の体を貫いたときにはその激しさを剥き出しにした。
たった今処女を捨てたばかりの私には信じられないようなことも、その時の私には全て喜びへと変換された。何度も何度も求められるまま彼の名を呼び、しがみつき、そして頂点に上り詰めた。
そうしてもう何度目かわらかない絶頂を迎えたその時____
「 …っ…はっ……! ____ナナっ…! 」
掠れた声で口にしたその名に、私は奈落の底へと突き落とされた。