<BL> お前は俺のものだ。~杉山京介side~
そして、俺と凛は、実家に向かった。
「京介さんの実家て、久々に来ました」
「はぁ、やっぱ帰るか」
「えっ、京介さん」
そうすると、家の中から
うじうじ話していると、なかから、母さんが出てきた。
「あっ、京ちゃん、遊びに来たの?
隣の子は誰」
「古賀凛です、ご無沙汰しています」
「あっ、京ちゃんがお勉強教えてた子でしょ。
立ち話もなんだし、入って入って」
家の中に入った。
「何、二人してどうしたの?」
「いやぁ、あの、ちょっと」
何で、俺、こんなに緊張してんだ。
「全く、俺と嫁の大切な休日を台無しにするやつは誰かと思えば、お前か」
「うるせぇな、クソ親父はすっこんでろよ」
「可愛いねぇな、クソ息子」
母さんがこっちをずっと見てきた。
「母さんなに、こっちずっと見て」
「うぅん、凛君は、京ちゃんのこと好きなの?」
えっ、何で――。
「はい、愛してます」
「そっか」
それだけ――。
「ちょっと、な、何で」
「だって、雰囲気?で分かるし、左手の指輪してたから、そうかなぁって」
「反応それだけ、他に何もないのかよ」
「他に、言うこと?
あっ、結婚おめでとう」