<BL> お前は俺のものだ。~杉山京介side~
慶が、俺の近くに寄ってきた。
「ねぇ、パパと京介さんは結婚するの?」
話に聞かれてたのか。
「あぁ、まぁ、それに近いことをしようと思ってるけど、慶はどう思う」
「良いよ、結婚しても、ヒーローが二人になるから」
「ヒーロー?」
「うん、パパは優しくて、京介さんは格好いい、僕だけの自慢のヒーローだもん。
二人がいて、お兄ちゃんがいて、悠真も航大もいて、しぃじとばぁばもいるから、
とってもとっても幸せでしょ」
思わず、慶の頭を撫でて、泣きそうになっている自分がいた。
「僕も、お父さんと京介さんが幸せで居てくれるならそれでいい。
絶対、幸せでいてくれなきゃ嫌だよ」
真剣に輝も答えてくれた。
それがどんなに嬉しくて、堪らなかったか、これは体験してみないと分からない感情かもしれない。