<BL> お前は俺のものだ。~杉山京介side~
航大も古賀家に引き取られ、慣れ始めたとき。
航大のことを調べるほど、
親を恨んでいるのではないかと思い始めた。
この先、自分のおかれていた状況に気がついたとき
航大は、どんなことを思い、悩むのか
俺は、少し心配だった。
ある日、古賀家に遊びに来ていた時
ニュースで戦争や紛争について取り上げられていた。
「京介さん」
「なんだ?」
「何故、戦争が起きるんですかね?
ミサイルや銃は、人の笑顔を奪うものなのに――。
そんな、鉛や鉄屑を落とすより、本をばらまけばいいと思うんです。
本は沢山の感情を教えてくれるものですから――。
だから、父さんの書く本を読むのを止められない
まぁ、他の本でもそうなんですけどね」
言われたとき、俺は――。
ただただ、純粋に親を慕うお前に、
親が居るのに、避けまくってる自分がとっても惨めで情けなくなった。
そんなことが会っても、親とはなかなか向き合えなかった。