無口な彼の愛し方
side 充
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部屋のドアを開けると、テーブルの上には俺の缶ビールたちが並び、ジッとガン見してくる麗香。


「座って」


立ち尽くす俺に、麗香が促す。

だから言われた通り、テーブルを挟み、麗香の前と腰を下ろす。


「言いたいことあるなら、言って。あたしも言うから」


コイツ、酔ってねぇ?

目、据わってんだけど・・・


「別に」


俺の素っ気ない態度に、麗香の瞳が揺れる。

また、ヤっちまった。

決して、麗香を傷つけたいわけじゃない。

俺にとって麗香は1番大切で、絶対に失いたくない存在だ。

なのに大切にしたいと思えば思うほど、麗香のことを傷つけてしまう。

俺、いつか麗香に捨てられる。

捨てられたとしても、離してやる気はないけど・・・

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