無口な彼の愛し方
「お前、いきなり来るのヤメろよなぁ」

「どうせ、1人だろ」


浩太郎の文句を軽く流しながら、中へと上がる。


「女連れ込んでたら、どうすんだよ」

「女の家に行くことがあっても、家には入れないだろ、お前」

「こうやって、いきなり来る奴がいるからな。で、ご機嫌斜めな充くんは、今度はどうしたんでちゅか?」


赤ちゃん言葉で話し掛けてくる浩太郎の肩を、思いっきり殴る。


「イッテェな。なんだよ、カッカッして。また、嫉妬に狂ったか」

「ウッセェな」

「図星だろ。つかお前、ホント麗香のこと好きだな」


悪りぃかよ、好きで・・・

でも、仕方ねぇじゃん。

どうしようもねぇんだから・・・

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